ネイル検定試験の実技試験では、ハンドモデルの存在が必要不可欠です。
ネイリストがどんなに頑張って練習しても、ハンドモデルがいなければ試験を受けることが出来ません。
また、上級の試験になればなるほど合格率にも影響するため、試験に向いているハンドモデルの爪が求められます。
良いハンドモデルを見つけることはとても重要なことなのです。
しかしながら、いざハンドモデルを探そう!と思っても実はなかなか見つからないことも多いです。
家族にお願いしたいが、爪の形が試験に向いていない・・・
友達に頼んでいたが、練習時間がなかなか合わせられない・・・
ドタキャンや遅刻が多く不安・・・
良いハンドモデルとはどのように探せば良いのでしょうか?
ハンドモデルの選び方や見つけ方、またハンドモデルとの接し方や注意点などをご紹介します。
ネイル検定のハンドモデルは何をするの?
ネイル検定のハンドモデルとは?
ネイリスト検定試験には、ハンドモデルの爪に指定された施術をするという実技試験があります。
そのため、試験を受ける際は必ずハンドモデルに一緒に受けてもらう必要があります。
受験する検定級によって実技試験の時間は異なります。
※この他に事前審査,インターバル,実技審査の時間があります。検定級によって異なります。
検定級 | 実技試験時間 | 開催月 |
---|---|---|
ネイリスト検定1級 | 150分 | 年2回(4月,10月) |
ネイリスト検定2級 | 90分(35分+55分) | 年4回(4月,7月,10月,1月) |
ネイリスト検定3級 | 70分 | 年4回(4月,7月,10月,1月) |
ジェルネイル検定上級 | 85分 | 年2回だがスクールによって不定期 |
ジェルネイル検定中級 | 115分(30分+85分) | 年2回だがスクールによって不定期 |
ジェルネイル検定初級 | 95分(35分+60分) | 年2回だがスクールによって不定期 |
※免除科目なども全て含む実技時間
基本的にハンドモデルはネイルサロンで施術をしてもらうのと同様の姿勢で、手を前に出してネイリストに施術をしてもらう、という内容になります。
見え方によっては、「手を前に出して座っているだけ」とも言えます。
このように、誰でも出来る内容ではありますが、試験を受ける以上ハンドモデルにも必要な心得があります。
一般常識やマナー、ネイリストの立場などを理解してもらう必要があります。
それらをきちんと理解した上でハンドモデルとして協力してくれるかどうか、を基準にお願いする必要があります。
ネイル検定に向いているハンドモデルの条件とは?
良いハンドモデルとしてチェックするポイントは大きく2つあります。
一つは施術しやすい試験向きの爪であるかどうか、もう一つはネイリストへの協力姿勢です。
良いハンドモデルと言えば「爪の形がキレイ」ということに目が行きがちですが、実はネイリストへの協力姿勢のほうが重要です。
結果としてネイリストの技術の上達具合や試験中の採点基準にも影響してきます。
実際に居眠りや私語などハンドモデルの試験態度が原因で不合格になった例もあります。
それぞれの細かいチェックポイントはこちらです!
良いハンドモデルを選ぶ際に確認しましょう!
試験に向いている爪の状態
・疾患がない
・指がまっすぐ
・指に対して爪がまっすぐ
・爪が大きすぎず、小さすぎない
・縦長の女爪(サイドストレートが取れる)
・爪が均一にカーブを描いている
・爪が薄くなくて丈夫
・数ミリのフリーエッジがある
ネイリストへの理解、協力姿勢
・協力的な気持ちをもってくれるか
・遅刻やドタキャン癖がないか
・一般的な常識、マナーがあるか
・長い時間の施術に付き合える体力があるか
上記に挙げた爪の状態に関して、チェックポイントを全て兼ね備えたハンドモデルにお願いできることはまれです。
ハンドモデルを引き受けてくれる以上、多少爪の状態が叶わなくてもネイリストの技術としてカバーできるように努めましょう。
例えば、指に対して爪が曲がっていたとしても、ファイリングや長さだしの技術でまっすぐに見せることは可能です。
また、爪が大きくてもポリッシュやスカルプ、ジェルなどの乗せる量や具合をそのハンドモデルに合わせて出来るように技術を磨きましょう。
ハンドモデルの見つけ方
家族や友人に頼む
一番最初に思いつくハンドモデルです。
自分の頑張っている状況を理解してもらいやすく、気軽に相談できます。
一緒に住んでいる家族の場合、時間が合えば家ですぐに練習に付き合ってもらえるというメリットがあります。
友達にお願いする場合、いくら気心が知れた仲であっても時間を作ってもらうため、予定の調整やお礼などはしっかり考えましょう。
スクール生同士で相モデルとなる
お互いの状況が理解できるため、頼りになるハンドモデルとも言えます。
また、自分がハンドモデルになることで客観的に学べることがたくさんあるというメリットがあります。
ただし、相モデルとして自分もネイル検定のハンドモデルとなる場合は、相手の練習に合わせて自分の練習時間以外にもスクールに通う必要があります。
その分練習をした方が良い場合もあるので、よく考えましょう。
SNS掲示板で募集する
InstagramやTwitter、FacebookなどのSNS上で募集をかけるという方法です。
ただし、見知らぬ相手となるため特にSNS上のトラブルが発生しないように、きちんと条件などを確認した上で連絡をしましょう。
逆にハンドモデルが協力をしたいと投稿している場合もあります。こちらもよく確認をして連絡をしてください。
ハンドモデルのマッチングサイトで探す
確実に良いハンドモデルに出会えるおすすめの方法です。
特にNAIL&YOUでは爪の状態が良く、ネイリストへの理解がある「ネイル検定を受検するためのハンドモデル」が登録されています。
ネイリストが自分でハンドモデルを選べる、唯一のハンドモデルマッチングルームです。
ハンドモデルへのお礼としてモデル料が発生しますが、きちんと「お仕事」として引き受けてもらえる分、練習の日程調整、人間関係やドタキャンなど余計な心配事がなくネイリストも安心して練習に打ち込めます。
ハンドモデルに必ず確認すること
ハンドモデルを初めてやる人は、どのような内容なのか知らない場合が多くあります。
「ハンドモデル」という良さそうな響きだけで引き受けてしまうと、
「想像していたのと違った・・・」
「結構大変だな・・・」
と感じることもあるようです。
ハンドモデルには「何をお願いしたいのか」、「良い点」、「大変な点」を伝えた上で納得して協力してもらえるよう、事前に必ず確認しましょう。
ハンドモデルの大変さを事前に伝えておくことは、ハンドモデルに対してのマナーです。
相手の都合を考えずにハンドモデルをお願いすると、後の人間関係に響いたり、直前でのドタキャンに繋がりますので注意しましょう。
ハンドモデルに確認すること
・試験日、試験時間
・試験会場
・練習場所
・練習日時
・練習回数の目安
・交通費や謝礼金について
・試験内容
ハンドモデルにお願いすること
・試験日までジェルなどは出来ません
・試験日まで爪を丁寧にいたわってください
・試験日まで指定する長さまで伸ばしてください
・検定試験のための練習であること
(時には技術不足で迷惑かけることもあるが、丁寧に爪を扱うことを伝えましょう)
このようなスケジュール、内容でハンドモデルとして協力してもらえるか、事前に必ず確認しましょう。
責任感のないハンドモデルに頼んでしまうと、大変さに驚いて、途中で投げ出されてしまうこともありますので注意しましょう。
ハンドモデルにこれらの確認、承諾が取れて、ようやくネイリストにとってハンドモデルが見つかることとなります。
ハンドモデルへの向き合い方
ハンドモデルへの接し方は、のちにネイリストとなった際のお客様への接し方に繋がります。
協力してくれるハンドモデルの気持ちを考えて、配慮しながら練習に取り組むことは重要です。
例えばネイルサロンでも、上手に施術をすることが第一で、お客様に配慮しないネイリストは向いているとは言いがたいですよね。
常に爪の状態はどうか、ハンドモデルにとっても辛い状況でないか、練習中に時にはお話をしてコミュニケーションが取れるか、練習に付き合ってもらう日程は大丈夫か、などなど相手があってこそ自分がネイリストであることを忘れてはいけません。
練習中におけるハンドモデルに対する具体的なマナー
・ハンドモデルには感謝する気持ちで取り組みましょう
練習が終わった後は,必ず「ありがとうございました」と伝えましょう
・ハンドモデルの爪は丁寧に扱ってください
・使用する道具は,なるべくきれいに保ち,衛生面でもハンドモデルに配慮してください
(検定試験も道具が汚いのはNGです。)
・練習後と試験後は必ずハンドモデルのネイルを丁寧にオフしてください
・ハンドモデルから来た連絡は,必ず返信しましょう
・検定試験の結果が出たら,必ずハンドモデルに結果を連絡してください
まとめ
ネイル検定に合格するためには、良いハンドモデルに協力してもらう、ということが必要です。
良いハンドモデルの条件をよく確認し、ネイル検定で自分の実力を発揮してください。
ハンドモデルは一緒に練習を重ね、合格できたときには一緒に喜んでくれる心強いパートナーです。
ネイル検定を受けるネイリストに、良いハンドモデルとの出会いがありますよう応援しています。