ネイリストへの大きな一歩、ネイルスクールに通いたいと考えたとき、どのような基準でネイルスクールを選びますか?
費用? 時間? 立地?
ネイルスクールにかかる費用は一般的には50万から100万円が相場です。
また、授業期間も約半年~1年半ほどかかります。
ちょっと試しに通ってみようとして、かけられる金額、時間ではありませんよね。
実際にネイルスクールに通うために、ある程度お金を貯めてから通う人、ローンを組んで働きながら通う方も多くいます。
貴重なお金であり、限られた時間をネイリストの道へ投資するのであれば、スクール選びで失敗しないことは非常に重要です。
ぜひ以下の5つのポイントを知って、自分に合う良いネイルスクールを選んでください!
ネイルスクール 押さえるべきポイント5つ!
その1:先生の指導方法
良いネイルスクールの判断基準は何と言ってもこれです!
良い先生に教えてもらうことが、ネイルスクールに通う大きな意味にもなります。
教えてもらいたい!ネイルの先生とは?
・教え方が分りやすい!
・惜しみなくデモをやってくれる!
・進捗を見て声をかけてくれる!
・質問に明確に答えてくれる!
逆にこのような先生はNGです!!
・生徒のできあがりしか見てくれない
・デモを見せてくれない
・声をかけられたときしか反応しない
・生徒と無駄なおしゃべりばかりしている
仕上がりだけを確認して、「きっとこうだったからダメなんじゃない?」という推測での教え方をする先生はNGです。
生徒がやっている手順を見て、その場で正しいやり方やコツを指導してくれないと意味がありません。
きちんと教えてくれる先生を選ぶことが大切です。
認定講師の先生が指導してくれるか
ネイル検定の試験管は認定講師が行います。
(認定講師とは・・・ネイル技術を教えるJNA所属の講師です。1級合格後、所定の条件を満たし試験に合格する必要があります。)
試験合格のポイントを熟知した、実際の試験管に指導してもらえることは、合格への近道であるとも言えます。
スクールでは模擬試験などを行っていることもあるので、認定講師であるスクールの先生に指導をしてもらえると良いでしょう。
その2:授業人数と雰囲気
授業人数
まず、先生一人に対して、何人の生徒を教えるのかを確認しましょう。
スクールによって異なりますが、4人から8人が一般的です。
先生のチェックを待つ時間、質問待ちの時間など一人で何もしない時間を長く過ごすのはもったいないです。
スクールの時間を無駄にしないよう、すぐに先生に見てもらえるよう、人数は少人数のほうがオススメです。
先生と生徒の距離感
自分に合う雰囲気を選ぶことや、先生と生徒の授業態度や距離感も大切です。
わいわいした雰囲気?
落ち着いた静かな雰囲気?
気軽に質問が出来る?
生徒同士も熱心に取り組んでいる?
特に、生徒同士が一生懸命に学んでいる中に自分も身を置くと良いでしょう。
アットホームな雰囲気は良いですが、おしゃべりばかりで学ぶ意欲のない中にいると、しっかり学ぶことが出来ません。
その3:授業の予約が取りやすいか
授業の予約が取りやすいかも確認しましょう。
今や大体のネイルスクールがオンライン予約を行っています。
気をつけたいのは、フリーレッスンで授業人数が決まっている場合、埋まってしまうと予約が取れないことがあります。
試験日に合わせて、希望の授業予約が取れないととても困りますよね。
そのためスクールの実情として、先生一人に対しての授業人数を大幅に増やすことがあるようです。
先生の人数と提供される授業数がしっかり確保出来ているのか、予約はスムーズに取れるのか、変更はしやすいのか、など確認しておきましょう。
その4:スクールの特徴、立地
継続して通うことになるネイルスクール。
授業内容以外でも、それぞれのスクールにある特徴を上手に活用したいですよね。
主なチェックポイントは
・JNA認定校かどうか
・自習室があるか
・通いやすい立地か
になります。
JNA認定校かどうか
ネイル検定を受ける際、ネイルスクールが認定校かどうかは気になるポイントです。
認定校であれば、ネイル業界の信頼感からしっかりと技術を教えてくれるイメージもあると思いますが、何と言ってもジェルネイル検定の「免除」や「校内受験」ができるという大きなメリットがあります。
JNA認定校とJNA本部認定校で多少の違いがあります。
認定校 | ジェル初級 | ジェル中級 | ジェル上級 |
---|---|---|---|
JNA本部認定校 | 実技、筆記試験全て免除 | 校内受験可 | 校内受験可 |
JNA認定校 | 実技試験免除(筆記試験のみ) | 校内受験可 | 校内受験可 |
それ以外 | 開催会場にて実技、筆記試験を受験 | 受験会場へ行く | 受験会場へ行く |
ネイリスト技能検定は指定会場まで行って受験する必要がありますが、ジェルネイル検定においてはこのようなメリットがあります。
特に初級の免除や校内で受験できるというメリットは大きいですよね。
試験の基準や内容はどの会場で受けてももちろん同じですが、校内受験が出来るという気持ちだけでちょっと気が楽になります。
試験を受けに会場に向かうのは心身ともに労力が要りますが、通い慣れたスクールであれば多少気持ちにゆとりができ、練習同様、力も出しやすくなります。
自習室があるか
自習室は、使えるとかなり便利です。
例えば、授業時間以外にハンドモデルと練習をする際に利用できると助かります。
自宅では練習がはかどらない場合も、自習室で集中して練習する事が出来ます。
試験前の仕込みや試験後のオフをする場所として、利用する生徒も多くいます。
先生も顔を出してくれることが多いので、タイミングが合えば見てもらったり質問が出来ます。
通いやすい立地か
自宅や学校、職場から近いなど通いやすい場所にあると良いでしょう。
特にネイル道具を持って通うことが想定されるため、自宅から少しでも通いやすい場所にあると便利でしょう。
ハンドモデルに来てもらうためにも、交通の便が良い場所にあるスクールは人気があります。
その他、スクールの特徴として以下のようなものもあります。
・ネイル道具を貸してくれる・荷物を置いておける
・託児所が併設されている
・ネイルサロン(スチューデントサロン)併設
・スクール内でのコンテスト開催
・有名ネイリストを招いての特別授業がある
・海外のネイル留学制度がある
様々な特徴を知って、通い続けられるようなスクールを選びましょう。
その5:合格保証制度とその条件
近年、多くのネイルスクールでついている「合格補償制度」
検定に不合格だった場合でも、合格できるまで必ずサポートをしますよ、という内容です。
検定合格を目指すには、非常に心強いサポートですよね。
しかしながら、そのサポート内容は実はスクールによっても異なります。
もしも自分が利用することになった場合、利用できる内容であるかどうかを確認してください。
残念な例としてこのような場合があります。
・月に一度だけ授業日が設けられているが、平日の昼間なので通うことが出来ない
・全ての授業カリキュラムを終えた後でないと利用できない
・期限や回数制限がある
検定合格率、というのも大切ですが、合格できなかった場合のサポートの充実度にも目を向けましょう。
番外編:その他ポイント
良いネイルスクールを選ぶ5つのポイントの他にさらにチェックしたいポイントはこれ!
・飾ってあるネイルチップのデザインが古くさくないか
・ネイル検定意外にも学べるカリキュラムがあるか(例:スプレーアートや痛ネイル、フット施術など)
・就職サポートがあるか
・開業サポートがあるか
・ネイル問屋が近くにあるか
ネイルスクール見学で聞くべき質問
ネイルスクールに見学にいった際、説明してくれる担当者に聞くべき質問はこれ!
・生徒は最大何人か?平均して何人か?
・予約は取りやすいか?
・JNA認定校か?
・認定講師の先生に見てもらえるか?
・自習室はあるか?
・合格保証制度はあるか?その条件は?
・就職サポート、開業サポートはあるか?
ただし、実際にネイルスクールの見学で案内してくれる人の多くは、ネイル講師ではなくそのスクールの営業の人です。
ネイル技術を持たない人の場合も多いです。
実際に授業を見ているわけではないので、マニュアルに沿った回答しか出来ない場合も多くあります。
そのため、通っているネイルスクール生の声を聞くか、実際に自ら授業を受けて、リアルな授業雰囲気を体験することをオススメします。
→メリットだらけ!ネイルスクールを無料で受講できる方法!
意外と穴場!小規模個人ネイルスクールのススメ
個人ネイルサロンスクールでの学びもオススメします。
個人のネイルスクールのメリット
・少人数やマンツーマンであることが多い
・費用が安い
・認定講師が先生であることが多い
特に、傾向として熱心に指導してくれる先生が多いです。
厳しくも頼りになる先生は、愛情を持って教えてくれます。
合格したときには一緒に喜んでくれます。
先生自身も現役のネイリストである場合が多く、ネイルサロンのリアルな経験談、最新のネイル業界の話を聞けるチャンスがあります。
デメリットは
・校内受験が出来ない
・自習室がない
・就職サポートがない
が挙げられます。
しかしながら、先生自身が認定講師であればその都度試験に対する情報はしっかり教えてくれますし、就職案内などのサポートは必要としない生徒も多いため、実はそれほど重要ではありません。
校内受験も出来て比較的合格率の高い3級やジェル検定はJNA認定校のネイルスクールで学び、1級など難易度の高い試験はマンツーマンの個人ネイルスクールで学ぶなどの併用もオススメです。
個人ネイルスクールもメリットがたくさんあるので、ぜひ検討してみてください。
注意したい点
3級や初級は合格率も高いため独学でも学べますが、ネイル道具の使い方など最初に変なクセをつけてしまうと直すのに苦労します。
そのため、初めのうちから先生に正しい使い方を教えてもらうのが良いでしょう。
また、ネイル道具は自分のものを買いそろえ、手入れも学びながら使いましょう。
ネイル道具を貸してくれるネイルスクールもありますが、試験本番では必ず使用しますので、はじめから購入し馴染ませることをおすすめします。
ネイルスクールでは多くの種類のポリッシュやジェルが置いてあり、試せる場合もあります。
自分にあったものを試して買い揃えていくと良いでしょう。
まとめ
ネイルスクールも雰囲気や特徴が様々です。
しかしながら通う生徒の目標は同じ、「検定試験に合格してネイリストになる」ということです。
その目標が叶えられるネイルスクールはどこなのか、見極めるポイントをしっかり持って自分に合うネイルスクールを探してみてください。