海外でネイリストとして働く方法!需要はある?必要な資格・募集情報や求人の探し方

海外でネイリストとして働く方法|需要はある?必要な資格・募集情報や求人の探し方

「海外でネイリストとして活動してみたい」
「現地でネイルの仕事に就く方法を知りたい」
「日本で取得したネイル検定は使えるの?」

海外のネイルサロンの需要が高い国や地域では、ネイリストとして活動している日本人も多数存在します。ただ、国内でのネイリスト活動とは異なる資格やビザ、経験などが必要となり、それらを踏まえた上でネイル技術を磨きつつ準備することが大切です。

この記事では、海外でネイリストとして働く方法について紹介します。海外でのネイリストの需要や取得すべき資格、求人情報の探し方などもまとめています。

日本から飛び出してネイリストとして活動していきたいと考えている人は、ぜひ最後までご覧ください。

 

ネイリストの海外での需要は?

海外でのネイリスト

海外では、ネイルが身だしなみのひとつとして認識されている国や地域も多く、気軽にネイルサロンを利用する人も少なくありません。
例えばアメリカではネイルサロン利用率が80%を超えます。「ネイル=おしゃれ」という意味だけでは無く、身だしなみや爪の健康を保持するために利用している人が多いという実状があります。アメリカでは「ネイルスパ」などが存在し、ケアを中心にジェンダーレスな利用率で発展しています。
日本では「ネイル=おしゃれ」のイメージが強いため、メイクやファッションの一部という枠組みから出ることがなく、ネイルサロン利用率は10%前後にとどまっています。

日本では、ジェルネイルやネイルアートなどが主流ですが、国によって需要の高いメニューは異なります。ヨーロッパでは、シンプルなネイルポリッシュの施術が主流です。アメリカでは、ケアを中心にインスタグラムやSNSの影響もあり、長さを出すスカルプやジェルも人気が出てきています。アジア圏では、手と足のポリッシュやネイルアートの需要が高く、ふらっと立ち寄れる露店スタイルのサロンが普及しています。

日本から海外に出ると、ネイルケアからポリッシュ、スカルプ、ジェルと幅広い施術メニューへの対応が求められます。ただし、日本の繊細で美しいネイルアート技術を目的にしたお客様も多いので、それを売りにして海外で活躍する方法もオススメです。

海外でネイリストとして働く方法

海外でネイリストとして働く方法

ここからは、海外でネイリストとして働く方法を紹介していきます。おおまかな流れとしては、次の3つが考えられます。

  1. ネイリスト資格&実務経験を持って現地で就職活動
  2. 現地の美容専門学校や大学のネイル学科からサロン就職
  3. コンテストやコンペに出場して実績を積む

 

1. ネイリスト資格&実務経験を持って現地で就職活動

日本でネイル検定を受けてネイリスト資格を取得し、実務経験を積んだ上で、海外に渡って現地で就職活動をする方法です。

海外のネイルサロンでネイリストとして就職するためには、ネイルの施術スキルは欠かせません。まずは、日本にいるうちに実績を積み、技術を磨くことで、即戦力のプロとしてみなされ採用につながります。

 

2. 現地の美容専門学校や大学のネイル科からサロンへ就職

現地の美容専門学校や大学のネイル学科を卒業して、現地のサロンへ就職する方法もあります。国によっては自国の認定校を卒業した人しか、国家資格となるネイリスト試験を受けられないという場合もあるので、一番確実な方法と言えます。ただし入学するためには、学生ビザが必要となり、学校や国によってビザの種類は異なります。

卒業までに時間はかかりますが、現地の学校の学位や卒業証書は就職活動でも確実に有利です。

 

3. コンテストやコンペに出場して実績を積む

ネイル技術を競う海外のコンテストやコンペに出場して入賞できれば、実績としてアピールできます。

有名なコンテストには、アメリカで開催される「IBS lasvegas」や「ISSE Long Beach」、アジアエリアの「NailPro Asia」などがあり、複数の部門で構成されています。世界中のネイリストが注目しているこうしたイベントは、ネイリスト活動に有利になるでしょう。

 

海外でネイリストとして働くために必要な資格

海外でネイリストとして働く

海外でネイリストとして働くためには、多くの場合資格が必須です。そして残念ながら日本で取得したネイル検定は海外では実績の一つにしかなりません。現地の基準で必要とされる資格は、主に次の2つです。

  • ネイリストのライセンス
  • 就労ビザ・ワーキングホリデービザ

 

1. ネイリストのライセンス(資格)

ネイリストのライセンスは、国や地域で資格や基準が異なるため、働く場所の条件を確認する必要があります。

海外の多くの国では、ネイリストは国家資格となります。特にアメリカでは州によって違う種類のライセンスがあり、取得した州でのみ活動できます。ヨーロッパの国々もネイルアーティストの資格取得が必須です。どの国でネイリストとして働きたいのか、調べる必要があります。

 

2. 就労ビザ・ワーキングホリデービザ

海外で正式に働くためには、基本的には就労ビザが必要です。ただ、年齢などの条件を満たした場合、1〜2年の間ワーキングホリデービザを使って働くこともできます。

多くの場合、現地のネイリスト資格を取得し、就職先が決まってから就労ビザを申請する流れですが、困難なケースも少なくありません。一方、ワーキングホリデービザは就労ビザと比べると、仕事につける確率が高いとされています。

ネイリスト資格の今後や、世界のネイリスト資格について、こちらの記事もご覧ください。
ネイリストは国家資格になるの?!ネイル資格の現状と今後について

海外でネイリストとして活動するコツ

海外で活躍するネイリスト

では、海外でネイリストとして実際に活動するにあたり、押さえておきたいコツを紹介していきます。

  1. 現地のニーズに合わせた技術を取得する
  2. 言語よりネイル技術を磨く
  3. 必ず働くという固い意志と覚悟を持つ

 

1. 現地のニーズに合わせた技術を取得する

現地で需要の高い施術スキルを取得する必要があります。日本で人気のあるジェルやスカルプは、ネイルケアやポリッシュが定番のヨーロッパではニーズが少なく、活動の場が見つかりにくいでしょう。ジェル以外のメニューを扱うサロンに勤務する、技術指導の講座を受ける、などの対策をおすすめします。

 

2. 言語よりネイル技術を磨く

言葉が通じるかよりも、どれだけネイル施術ができるかが重要です。現地でのネイリスト活動を考えている人の中には「英語ができないから不安」という人もいるかもしれません。ただ、言葉が使えなくても、ネイル技術があれば仕事につける可能性が高くなるので、技術の鍛錬に取り組みましょう。

 

3. 必ず働くという固い意志と覚悟を持つ

「必ず現地で仕事を見つける」という意志と覚悟が必要です。海外に出て一人でネイリストを目指す人は珍しく、自分で考えて動かなければなりません。
スピーディに変わる国際情勢と海外の環境において、確実な方法はないに等しいでしょう。ただ、同時に可能性は無限大であり、積極的に行動する人がチャンスをものにします。

海外で活躍している日本人ネイリストの方のブログやSNSもチェックしてみると、モチベーションになりますよ。

 

海外でのネイリスト募集情報を探す方法

海外でのネイリスト求人

海外のネイリスト募集情報を探す方法には複数の方法があります。ただ、日本からインターネットで検索して探すより、ローカルのネイルサロンの張り紙や、新聞広告などの求人の方が圧倒的に数が多いです。

今ではネイルサロンのSNSなどで求人(hiring)情報を提示することも多くなっているので、気になる方は見てみてください。観光に訪れた際に店舗をチェックすることもおすすめです。

 

海外のネイリスト短期求人はある?

ネイリストの短期での募集は、求人数自体が少なく見つかりにくいかもしれません。ただ、ワーキングホリデービザなどでインターンシップが利用できる場合もあります。現地での求人情報をチェックする方が確実で早いでしょう。

 

まとめ:海外ネイリストになるために準備しよう

海外でネイリストをする準備をしよう

海外でのネイリスト活動は、各国の国家資格の取得が必要となり、就職へのハードルが高い分、得られるやりがいや自信は大きく、チャレンジする価値があります。国や地域ごとに必要なネイリスト資格やビザが異なるため、取得した上で活動ができるようしっかり準備しましょう。
同時に、「なぜ海外でネイリストとして活躍したいのか」という動機を明確にすることも重要です。海外で活躍できるネイリストを目指して、情報収集しながらネイル技術を磨いていきましょう。