ネイリストという職業に興味を持ち、ちょっと調べるとよく見かける「ネイリスト資格」
しかし、資格取得のためのスクールに通うだけでも何十万~100万円?!
求人サイトでは資格がなくてもネイリストとして働けると書いてあるけれど、これはどういうことなのでしょう?
ネイリストになるためには資格は持っていないといけないのでしょうか?
そんな疑問と現状にお答えします。
- ネイリストには資格が必要?
- 資格を持つメリット、デメリットとは?
- サロンで働くには何級までとれば良い?
- 無資格と有資格、お給料に違いはあるの?
- 資格がなくてもネイルサロンの開業は出来るの?
- 資格がなくてもネイル講師になれるの?
- 資格をとればネイリストになれるの?
- まとめ
ネイリストには資格が必要?
結論として、ネイル検定の資格を持っていなくてもネイリストにはなれます。
つまり、今すぐにあなた自身が「私はネイリストです!」と名乗っても大丈夫なのです。
偽証していることにはなりません。
美容師やアイリストになるためには国家資格が必要ですが、ネイリストになるために、必要な資格は実はありません。
そのため、別業界からネイリストへの転職などもしやすいと言われています。
ただし、ネイリストの資格と言えばコレ!と言われる有名な民間資格が2つあります。
それは「JNECネイリスト技能検定試験」と「JNAジェルネイル技能検定試験」です。
(通称「ネイリスト検定」と「ジェルネイル検定」)
ネイリストの多くはこの検定資格を保持し、それがプロのネイリストとしての大きな証となります。
つまり、これらの検定資格を保持している人が「自分はネイリストです」と名乗ることが一般的なのです。
(詳しくはこちらのコラムへ
→ネイル資格の種類が知りたい!どれを取得すべき?取得すべき順番は?)
資格は何となく持っていた方がいいんだろうな~と感じると思いますが、資格を持つ意味やメリット、デメリットを具体的に知っていきましょう。
資格を持つメリット、デメリットとは?
資格を持つメリット
・サロンへの就職が出来る
ネイルサロンでは大半が検定保持者を募集しています。
・サロン勤務の手当が出る
サロンよっては資格保持者に特別手当が出ることもあります。
目安としては月に数千円~1万円の手当金額です。
・お客様からの信頼が得られる
ネイリストとしての技術証明があることはお客様への安心と信用に繋がります。
1級や上級の資格保持者を指名してくるお客様もいます。
・JNA認定講師資格の受験資格が得られる
ネイルを教える講師として活躍したい場合、JNA認定講師を受験するためにはネイリスト検定1級を保持するなど条件をクリアする必要があります。
・正しい知識が身につく
検定の試験内容は基礎中の基礎です。
特に筆記試験で学ぶ爪の構造や正しい知識はネイリストとして技術同様に必要なものです。
資格を持つデメリット
資格を取得している事に対するデメリットは特にありません。
強いて言えば、取得までに時間とお金がかかることです。
スクールに通う場合、費用はやはり数十万~100万ほどかかります。
スクールでの勉強時間も確保する必要があります。
サロンで働くには何級までとれば良い?
一般的な募集条件で一番多いのは、ネイル検定2級、ジェル検定中級以上を持っている人の求人です。
ネイル検定3級やジェル検定初級は合格率が約85%と高く、難易度も高くはありません。
ネイル技術があると証明ができるのは、合格率が約40%のネイル検定2級以上からになります。
2級以上になると、合格率がぐんっと下がり難易度が上がります。
つまり、それだけネイリストとしての技術があることの証明となります。
そのためネイルサロンに就職したい場合、ネイル検定2級やジェル検定中級までの資格合格を目指す人も多くいます。
ただし、サロンの募集条件も様々です。
例えば、「1級ネイリストのみ在籍」というコンセプトを打ち出しているサロンではネイル検定1級までの保持が必要になります。
また、サロン独自の研修体制があるために無資格でもOK!というところもあります。
そういった場合はネイル検定の内容ではなく、即戦力となるサロンワーク中心の研修で育ててくれることになります。
自分の働きたいネイルサロンを見つけたら、どのような募集条件なのかをまずチェックしましょう。
無資格と有資格、サロンでのお給料に違いはあるの?
明確に違いがあるとすれば、資格保持者への特別手当として月に数千円~1万円の手当金額があることです。
多い金額帯は3,000円~5,000円です。
ただし、この手当があるサロン、ないサロンがあります。
また、ネイルサロンの求人では資格の保持ではなく、経験の有無によってお給料に違いが出ることが多いです。
ある求人を比較してみると、このように掲載されています。
経験者:月給18万円~40万円
未経験者:月給17万円~
つまりネイルサロンに入るときは経験者の方がお給料が高く、その後のキャリアアップに伴う昇級の幅も広く設定されています。
資格がなくてもネイルサロンの開業は出来るの?
結論として、出来ます!
しかしながら、実際に無資格でネイルサロンの開業をしている人はごくわずかです。
個人で開業する場合、特にお客様からの信頼が大切になってきます。
しっかりとした技術と正しい知識を持って対応できる必要があります。
そのためにも、ネイル検定を取得して学ぶ必要があると考えます。
セルフネイルが趣味で、友人にやってあげているうちに上達し、自分でネイルサロンをオープンした、という流れも良くあります。今まで施術してきたお友達にこれからもやってあげる、など趣味寄りのネイルサロン開業という意味でしたら無資格でも比較的OKでしょう。
自分の実力と評判がお客様に理解されていればOKです。
しかしながら、例えばホットペッパーなどの集客媒体を使って開業していくとなると、あなたのことを全く知らない新規のお客様はつきにくいと考えられます。
考えてみてください。資格のないネイリストのサロンを、あえて選んでくるお客様は少ないでしょう。
資格がなくてもネイル講師になれるの?
ネイリストのステップアップキャリアの道の一つとしてネイルスクールの講師があります。
将来スクール講師になりたい!という夢を持っているのならば、検定資格は必須と言えます。
スクール講師は認定講師の資格を求められることが多く、そのためにはまずネイル検定1級資格を持っていることが第一の受験条件になるからです。
資格をとればネイリストになれるの?
ネイル検定の試験内容はネイルの基礎中の基礎です。
応用ではありません。
みなさんがイメージするネイリストの技術とはお客様に喜ばれるかわいいアートだったり、長さを出す技術ではないでしょうか?ジェルネイルで話題のアートを描きたい、かわいいパーツを使ってデザインしたい、エアブラシを使ってみたい、美しい爪育成のケア方法をマスターしたい・・・
それらは全て応用であり、サロンでの実践、経験で身につく技術です。
つまりネイル検定の勉強をするということは、ネイルアートなどサロンで使う実践技術は身につきません。
しかも、今のネイルサロンメニューはジェルネイルが主流なのでポリッシュ(マニキュア)メニューは少ないですし、爪の補強として検定試験の内容にあるチップラップも一般的ではありません。
つまり検定資格を取得しても、すぐにネイリストとしてお客様を満足させる施術が出来るかというと、答えはNOです。
施術が出来る、サロンで即戦力になる、というのは次のステップのお話なのです。
ただし、ネイル検定の試験に含まれる技術というのは、とても大切なネイル技術の基礎であることは間違いありません。
正しく学んでおくことは、どんな技術の応用にも役立ちますのでオススメします。
もしも、ネイル検定資格取得もサロンでの実践技術も同時に習得したい!ということであれば、サロンで働いて実践を積みながら、認定講師のネイリストが在籍し資格取得の支援を整えたサロンなどを探してみるのもオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ネイル検定資格を持つメリットや、ネイリストになるために必要な実践経験などを考えてステキなネイリストを目指しましょう。
・検定資格はなくてもOK!ネイリストになれます
・ただしネイリストと名乗るためには資格を持つのが一般的
・資格を持つメリットは多くある
・資格を持つことと、サロン施術をするネイリストとしての技術があることは別だと認識しておくこと